さ、ピアノのお時間よ!笑。ちょっとシリーズ化しようかなと目論んでるの。ウフ♡
ピアノを習いはじめると一番最初に先生から注意されるのは姿勢・手・指の形。わたしのレッスンでは、ここをかなりしつこく矯正しています。
これは音の響かせ方や豊な音色を奏でるためのとても大切な基本部分。
どんなに練習を積み重ねても基本形をマスターしてないと、“音の響かない一本調子な演奏”しかできなくて、なにが原因なのか分からなくなってしまいます。
だけど、ここが出来ていない人はとても多い。わたしもそうだったから。
もし、あなたが今習っているのなら…、あなたのお子さんが習っているのなら…、ぜひチェックしてくださいね。
今回は、その基本姿勢の重要さについて余すことなくお話しします。
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手の形の重要性はとことん教え込まれる
同じ曲でもピアニストと素人が弾いた演奏がまったく違うと感じることはありませんか?(もちろん素人でもピアニスト顔負けの人はいます)
豊かで華やかで伸びのある音を出すピアニストはタッチの仕方が違うんです。
わたしが学生時代、とても有名なエライ先生のレッスンを受けると、地獄のレッスンという洗礼が待っていました。
ピアノピースでいう最高難度Fの曲をやっと仕上げて行ったというのに、冒頭16小節弾いたところで止められるの。弾けてるんですよ、自分的には。
でも、プロには通用しません。『音が成っていない』から。
そして延々地獄のレッスンがはじまるわけです。たった16小節を、一時間も二時間もかけて徹底的にタッチの追及をしていく。
基本的部分が出来ていないとひたすらピアノではなく机上で特訓させられるのです。
いかに悪い手の形・指の形から発する音は、のびやかでや艶やかな音色とはほど遠い品祖な音色しか発しないのかと、身をもって学んだのです。
専門的な話になりますが、どの指で弾いても均等な音が出せない限りピアニストをマネして弾いても、近づくことなど到底できませんよ。
それだけ、姿勢や手の形・指の形は重要だということです。
どんな形が基本なの?
よく「手のひらにたまごを乗せて軽く握った形がいい」と言いますね。これが基本です。
もっと言うと、指の第三関節の手の甲側(握った時に骨が盛り上がるところ)の関節を立たせることが大切!
鍵盤にタッチする指の位置は、親指の真横を鍵盤に乗せると自然と正しい位置になります。
この第三関節の山になる部分がグラついていたりぺちゃんこになっていると、テンポの速い曲が弾けなかったり音の響きが濁ったりなどタッチが悪いと判断されます。
子どもの頃、おじさん先生が弾いているわたしの手を容赦なく“ものさし”でビシっと叩いていたものです。それは、ミスタッチをしたからではなく、叩かれても潰れることなく第三関節がしっかり立っているかをチェックするため。
それでも自分流の弾きやすい形や悪いクセはついてしまうもので、意識してないと身に付きません。
悪いクセが習慣になると意識外で雑さや粗が出てきて、それに気づくことなく「才能がないわ」と行き詰まりを感じてしまう。
良い演奏をする以前の問題ですね。ピアノに限らず日常でもあること。
一度身についてしまった悪いクセは直すが大変ですが、もし、お子さんが潰れた形をしていたら根気よく注意してあげましょう。すぐに直りますから。
正しい椅子の座り方
ピアノの椅子の位置はピアノの真ん中に置きます(中心のドの位置を目安にする)。
深く腰をかけても弾きずらくなるし、浅く腰かけても安定しないので椅子の中間にしっかり腰を下ろして座りましょう。
両足は揃えておくのではなく、右足がペダルに、左足はやや椅子側に置くのがスタンダードな形です。
椅子の高さはやや鍵盤より少し肘が高くなる高さ、もしくは、鍵盤と肘の高さが同じくらい(90度)がベストとされています。
肘が下がって手首が上になっていたら椅子が低いので直してくださいね。
どうですか?意外とわからないものではないでしょうか。
*小さなお子さんは両足が床につかないので、ペダル台を置いて調整してあげるのがいいですが、なければタウンページのような厚いものや何かの台(または空箱)を置いて、両足がつくようにしてあげると安定して弾きやすくなります。
最後に
ピアノの基本姿勢についてお話ししました。
ピアノを練習していて「肩が凝る」「非常に疲れる」「アップテンポの曲が弾けない」などがあったら正しい姿勢、正しい指の形になっていないのかもしれません。
一度、弾いているときに軽く手を叩いてみましょう。簡単に潰れてしまうようなら日ごろから手の形に意識しないで弾いている証拠ですね(笑)
美しい音を発するためには、正しい手の形・指の形があってこそです。ここを直すと何倍も豊かな音色を奏でることができるのでぜひやってみてくださいね。
あ、最後にいいかしら?
コネコネ・グニャグニャしたお色気たっぷりの弾き方をする方がいらっしゃるけれど、気持ち悪いからやめてくださる?
じゃ、またネ。
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最後まで読んでくださってありがとうございました♡